『夜明け前より瑠璃色な ‐Crescent Love‐』#1──「お姫様がホームステイ!?」
公開:2006年10月07日 最終更新:2006年10月30日今期のエロゲ原作作品のなかでは、わりあいクオリティが良い部類に属すると思います。冒頭の「戦争の終決により、愚かな戦いは幕を閉じた」っていうナレーションは、同語反復というか、ほぼなにも言っていないのと同じじゃなかろうかと思ってみたり。
『夜明け前より瑠璃色な ‐Crescent Love‐』#2──「お姫様は優等生!」
2話目にして作画のクオリティがずいぶん下がりました。話運びは凡庸。次回予告の作画も2話と同レベルという印象でした。
『夜明け前より瑠璃色な ‐Crescent Love‐』#3──「お姫様 料理対決!!」
第2話の感想で「次回予告の作画も2話と同レベル」と書いたんですが、それどころじゃなかったですねコレは。奇妙なテンポやタイミングにはじまり、八百屋や魚屋の古いセンスのギャグ顔、店先に並ぶ不可思議な魚たち、無限連鎖千切りに同心円キャベツ輪切り、さらに千切りキャベツが生かされた気配がまったくないヘタレ料理と、酷くない部分を見つけるほうが困難な作画レベルです。
ただ、今回のクオリティをもってMUSASHI ‐GUN道‐並みと評するのは、はっきり言ってMUSASHIを舐めています。だってこのアニメは一応最後まで見られるもの。常人なら絶対途中でうんざりして見るのをやめてしまうくらいまでいって、はじめてMUSASHI級。絵的な魅力が特に必要とされるはずのエロゲ原作作品でこのような事態が起きたインパクトと、崩れのネタ性が高かったことから注目されている面が強いように思います。
それにしても、最近はこの手の作画崩壊作品が、1シーズンに1作はコンスタントに出てくるようになってしまいました。地方のアニメファンが放送作品数の少なさに苦しむいっぽうで、首都圏では、毎週、誰が見るんだろうと不思議になるくらい毎週大量の作品が放送されているこの現状は、いったい誰を幸せにしているんでしょう。首都圏のアニメファンの間では、もはやアニメを観ることではなく切ることが一種のステータスと化していて、昔はご褒美であったはずの「アニメ化」という言葉を聞いても、最近は「またか」と思うだけ。にもかかわらず放送される作品数だけはやたら増えてゆくという、「倍プッシュ的」と呼ぶしかない状況。いつかは塔が崩れることを、ゲームに参加している全員が知りながらも踊り狂っている現状に、うすら寒いものを感じます。
あにかん未満
「ヤシガニ」や「GUN道」と並んで、ネットで一躍作画崩壊の代名詞となりつつある「キャベツ」ですが、例の球形キャベツの画像をつらつら眺めるうちに、あれはもしかすると、日本語ネイティブでない人が、脚本または演出の指示をある意味忠実に映像に翻訳しようとした結果じゃないか、とふと思いました。
あのシーンは、はじめてなのに料理を上手にこなすフィーナと、経験を積んでいるにもかかわらず料理が下手な菜月の対比ですよね。あそこに、「キャベツを千切りにするフィーナ」と「キャベツを一刀両断に輪切りにする菜月」といった指示が書かれていたのではなかろうかと。非ネイティブの半可通が、「輪切り」ってなんだろうとインスピレーションを働かせた末に出来上がったのが、あの同心円状の切り口を見せる謎の物体だったと考えると、非常につじつまが合う気がする。
広辞苑第五版では、「輪切り」は次のように解説されています:
円筒状のものを、切り口が輪になるように横に切ること。
『夜明け前より瑠璃色な‐Crescent Love‐』#4──「戦う! お姫様」
フィーナが地球に巣食う暗黒生物と戦うギャグ回。絵はまだ多少ヘタレ目ですが、前回よりは大幅に改善されました。お話はコミカルで面白い。(蝶々を追いかける麻衣ちゃんとか) 前回がアレでなければ、もっと安心して、純粋な気持ちで楽しめたのにな。

