PS3版Oblivion, Blu-Rayの欠点にBlu-Rayの容量で対抗
公開:2007年01月18日昨年秋、PlayStation 3のローンチタイトルとして隠し球的に電撃発表され、RPGファンを喜ばせた、Bethesda SoftworksのThe Elder Scrolls IV: Oblivion. その後、2007年の第1四半期まで延期されることが明らかになり、歓喜にわきたったファンを一転しょんぼりさせました。ところで、GameSetWatchによると、PS3版Oblivion開発チームは、PS3の目玉のひとつであるBlu-rayディスクに、どうやらひどくてこずっている模様です。
- PS3 Oblivion Seeing Double To Counteract Blu-Ray (GameSetWatch)
ソースは、2007年2月号のElectronic Gaming Monthly誌に掲載された、Bethesdaのエグゼクティブ・プロデューサー、Todd Howard氏のインタビュー。このなかで、氏は次のように語ったそうです。
Howard notes: "Drive speed matters more to me [than capacity], and Blu-ray is slower", with EGM revealing that "the PS3 Oblivion team compensated for the slower drive by duplicating data across the Blu-ray disc, making it faster to find and load."
「ドライブの速度のほうが、(容量よりも)もっと問題だ。Blu-rayは低速だから」。この問題に対抗するため、PS3版Oblivionの開発チームは、Blu-rayディスクのあちこちに同じデータを複製して、シークと読み込みに必要な時間を改善する措置をとったそうです。
この種の手段をとったのはOblivionがはじめてではなく、とくにPSPのゲームでは、UMDメディアのシークタイムの悪さに対抗するため、しばしば同じ手段が用いられます。同じデータがディスク上に複数存在するため、ディスク容量は逼迫しますが、一番近くあるデータを読み込めばよいため、ピックアップレンズの移動にかかる時間が短くて済むという理屈。HDD搭載機では、別のやり方として、HDD上に一部のデータをキャッシュしておく手法もよく使われます。
グラフィックやマップなど、読み込むデータが多いOblivionならではの苦悩という感じではありますが(PC版プレイヤーの皆さんも、移動中にしばしば発生する待ち時間をご記憶のことと思います)、読み込みが遅いというBlu-rayの欠点に、Blu-rayの別の特性である容量の大きさを使って対抗するという発想が、技術屋的なハックとして面白いじゃありませんか。
参考
- OblivionがPS3のローンチタイトルに!──PSP版も確定 (2006/09/28)
- PS版Oblivionが遅延。Knight of the NineはPC/Xbox 360先行へ (2006/11/10)

