見たログ:『十三人の刺客』『エクスペンダブルズ』『アバター<特別編>』『ナイト&デイ』
公開:2010年10月20日- 十三人の刺客
評価:★★★
ラストの殺陣は悪くないけど、血みどろで誰が誰だか分からなくなった役者が刀を振り回している場面が多すぎて、やや食傷。もうちょっとバリエーションがあってよかったんじゃ。だいたいなんで役所広司は「これからは小細工無しで!」とか宣言しちゃうのかな。そんなんわざわざ敵に向かって言わんでいいがなってのもあるし、むしろもっといろいろ罠や小細工を使ってほしかったってのもあるし。(だってそれが小兵で大軍を翻弄する醍醐味じゃない?) あそこは間違いなく(・3・) エェーな顔になってたよ俺。刺客十三人側にキャラが薄いままなのが数人いたのも、冗長に感じた理由かも。
酷薄な暗君を演じる稲垣吾郎はなかなかのよろしさ。この演技と、彼演じる松平斉韶の残酷無残な非道の数々だけで、この映画を見る価値はあります。画面にテレビドラマ的というか、学芸会的な安っぽさがないのは良い感じ。CGはハリウッドの大作と比べると、さすがにちょっと安いですけど。
- エクスペンダブルズ
評価:★★★★
豪華キャスト陣とてんこ盛りアクション。マーシャルアーツ良し、ガンアクション良し、爆発特盛りで、七味と紅生姜もたっぷり。脚本と監督と主演がシルベスター・スタローンであることに目をつぶれば、申し分のないお祭り映画。
問題は、ストーリーと人物描写から発散される、あのいつもの、例によって例のごとくのスタローン汁。今回登場人物のほとんど全員が男、それもおっさんなので、いつもより濃厚です。そういうのが好きな人には逆にたまらないはず。
一番割を食っているのは、間違いなく副主人公であるジェイソン・ステイサム。アクションシーンでスタローンの引き立て役にされている……という意味ではまったくなくて、各キャラがそれぞれに見せ場をもらっているし、ステイサムのナイフと銃と体術を組み合わせたアクションは、スピード感があってすごく格好いいんだけど、にもかかわらず、ステイサムにしろ、ミッキー・ロークにしろ、スタローンの考える「俺の考えるかっこいい漢像」に付き合わされているせいで、盛大に株を下げている。
たとえば、別れた恋人が彼氏から暴行を受けていることを知ったステイサムが、彼氏を懲らしめにゆくシーンがあるのですけど、ステイサムはわざわざバイクの後部座席に彼女を乗せて、彼氏の元まで一緒に出向くのですね。
そんなん彼女の知らんとこでこっそり片を付けろやと考えるのが正常な感性だし、だから、まともな脚本であれば、無駄な移動を発生させず、かつ、彼女の前でやむなく力を使わざるを得なかった方向へ持ってゆくし、もっとまともな脚本であれば、元カノの下りをストーリーから完全に削除すると思うのですけど、この映画ではそうなっていない。なぜそうなっていないのかと言えば、脚本家がシルベスター・スタローンだから。その一言に尽きるわけです。
しかし、これほど豪華キャストを集めまくったお祭り映画、スタローンの顔がなければ間違いなく制作できなかったわけで、この映画におけるシルベスター・スタローンの恩恵は、欠点を補ってあまりあるところではあります。スタローン映画って、何か欠点があるとぜんぶスタローンのせいにされちゃうから大変よね。まあ実際スタローンのせいなんだろうけど。
- アバター<特別編>
IMAX 3Dで2回目の鑑賞。3D映画もいくつか観たけど、アバターの3Dは、やはりほかの作品とは一線を画しているように思える。一線は言いすぎでも、半線くらいは間違いなく画している。
追加シーンは……これを書きながらネットで答え合わせをしてみたんだけど、「えっあそこ追加だったん?」と驚いた場面がいくつか。自然に繋がってたから全然気付かなかった。どうしても映像美の方に目が行っちゃうしなあ。観ている最中にパッと分かったのは、ナヴィの学校のシーンくらいでした。最後の介錯の下りは通常版にありましたっけ?
しかし3D映像は目にかかる負担がハンパない。1日で4本観たんだけど、3本目のアバター観ている時が、一番目にキツかったです。
- ナイト&デイ
評価:★★★★
アクションとロマンスコメディのハーフ&ハーフ。先のエクスペンダブルズに比べるとアクションは薄味なんだけど(……というか、エクスペンダブルズが明らかに濃すぎるんだ。なんだあの爆発)、アクションが得意でない人が引いちゃわない程度に軽妙にまとめられていて、バランス良くまとまっています。水着まわりの逆転シチュエーションとか、小ネタの使い方もよろしげ。
