Civ4戦略情報:AIの態度の考察 / 態度ボーナスとペナルティ
公開:2006年01月20日CivFanaticsの戦略記事フォーラムから、spiceant氏によって書かれたThe Diplomatic Victory - observations, notes and tipsという記事を翻訳してみます。外交勝利を目指す際の指針と、ポップアップヘルプに表示されるAIの態度に対するボーナスとペナルティの種類を一覧にしたもの。
外交の指針
これは皇帝レベルで外交勝利した際の観察結果である。
- 外交担当相画面でAI文明を選択すると、ほかのAI文明のアイコンの下に、そのAI文明に対する信望が表示される。また、その状態でほかのAI文明のアイコンにマウスを乗せると、態度に関する詳細な情報が表示される。たまに、修正が入る前のAIの態度が、「満足」("pleased") である場合があるが、なぜなのか理由は分からない。
- AIは、プレイヤーの外交評価が +11 以上であれば、ほぼ常にプレイヤーの外交勝利に投票する。例外は、そのAIが対立候補である場合、または対立候補に対する外交評価がプレイヤーのものよりも高い場合である。
- 対立候補文明(最大規模、もしくは規模で2位)は、自分自身以外には決して投票しないので、(その文明がほかの文明に対立候補の座を奪われそうな状況でないかぎり)買収しても無駄である。
- その文明に対する評価が負(「不快」--"annoyed" 以下)でないかぎり、AIはほかのAI文明への投票を厭わない。たまに棄権することもあるが、(私の観察では)これは、そのAI文明がプレイヤーと対立候補の両方と仲が良い場合に起きる。
- プレイヤーが、AI文明が「不快」に思っている第三国と取引すると、「貴国は我が国の敵と取引している」という、 -2 〜 -4 の評価がつく。取引の締結時にほかの文明が不快に思うかどうかを知る手段がないので、これはたまにフラストレーションがたまる。
- したがって、プレイヤーは、敵または無視してもかまわない弱小勢力以外には -4 ペナルティが発生しないよう、少ない数の文明とだけ取引をおこなう必要がある。
- AIに要請されて宣戦するのは、自分からすすんで宣戦するのとまったく変わらない。ただし、要請を拒否した場合、要請側文明の態度には恒久的に -1の外交ペナルティがつく。いっぽう、要請を受諾した場合、宣戦対象国の要請側に対する態度に、「プレイヤーを戦時同盟に引き入れた」という -1 のペナルティがつく。
- AIは宣戦要請時に防衛条約 (defensive pacts) を無視しているように見える。これにより、ほかの文明を無理な戦いに引き入れて勢力を削ぐことも可能かもしれない。ただし、宣戦対象となった文明は、「戦時同盟に引き入れた」として、プレイヤーに対する態度に -1 のペナルティをつけるので注意。
- プレイヤーに対する態度よりも、AI文明と第三文明の態度のほうが優れている場合、AI文明はめったに第三文明に対する宣戦要求には乗ってこない。
- AIが宇宙船を完成させそうになったら、宣戦せよ。たいていの場合、宇宙船の建設がストップする。
- 国連の開発に必要な前提技術は少ない。国連(大不思議)は緊急生産できる。
- 国連で決議された公民は、技術の有無に関わらず、すべての文明に適用される。
- 決議案は再投票できる。つまり、公民や核兵器をふたたび以前の状態に戻すことが可能。
- 競争相手はプレイヤーの勝利戦略を考慮しない。ほかの全員と仲の良い文明と競争相手を戦争させるように持ってゆけば、相手の外交評価に傷をつけることができる。
- ほかの文明の手によるAI文明の消滅は、つねに良い事であるとは限らない──が、相互軍事関係 (mutual military struggle) による +4 態度ボーナスは魅力的である。
- どんな場合でもつねにおおきな競争相手が存在することを覚えておくこと。世界人口に占める割合がおおきな文明が選ばれる。
- いちど文明が弱体化すると、どんどん落下が激しくなり、全員が分け前を狙って宣戦してくる雪だるま式の効果は健在である。これにより、ほとんどすべての文明から、相互軍事関係の +1〜+4 ボーナスを入手できる。
- 自分に投票しないのが確実な文明が存在する場合、同盟の手を借りて(あるいは自分自身で)その文明を滅ぼすほうが賢いのかもしれない。そうすれば、その文明の人口分の票を自分のものにできる。
態度に対するボーナス
- You have been at peace for so long! (貴国と我が国は長きにわたって平和を謳歌している)
長期間平和な関係を継続していると、+1 ボーナスが生じる。このボーナスが +2 になったこともある。
- You gave us tribute/Help! (貴国は我が国に貢物/助力をしてくれた)
AIがプレイヤーになにかアイテムを要求してきた場合、同意すると、そのAIの態度に +1 のボーナスがつく。このボーナスは同意するたびに累加されてゆく。
- Our trade relations are fair! (我々の取引関係は公正明大である)
古代に、AI文明に500ゴールドを進呈すると、AI文明の態度には「公正明大な取引関係」に対する +4 ボーナスがつく。ただし、このAI文明を嫌う第三文明があった場合、第三文明はプレイヤーを嫌うかもしれないので注意(このペナルティーは時間の経過とともに減少してゆくが、完全に消滅することはないようだ)。
AI文明は、プレイヤー側が十分なものを提供していない場合でも、「公正明大」による +1〜+3 ボーナスをつける場合がある。また、資源対資源の取引でも「公正明大」のボーナスがつく。
- Our open borders bring us closer together! (国境解放により、我々は密接な関係にある)
このボーナスは、国境解放条約が締結されたのちに時間が経過すると発生する。+1 からはじまり、おそらく +3 まで到達する。
- Our defensive pact makes us feel good about us! (防衛同盟により、我々は申し分のない関係にある)
防衛同盟を結ぶと、その文明との間に +1 ボーナスが発生し、時の経過とともに +4 まで到達する。
防衛同盟を結ぶには、プレイヤーもしくは相手国が職業軍人 (military tradition) を保有しており、関係が「満足」(pleased) 以上である必要がある。ただし、必要な関係は文明によって異なる。(とくに徳川は顕著である)
防衛同盟の締結は、通常──その文明を防衛同盟に引き入れないかぎり──ほかのすべての文明の態度に悪影響をおよぼす。このペナルティは累加されるので、防衛同盟を2つ締結すると、同盟に関係ない文明の態度には -2 のペナルティがつく。
- You have wisely chosen your civics. (貴国は公民を賢く選択した)
このボーナスが +6 まで到達したのを見たことがある。このボーナスにはランダム性があるように思えるが、いくつかのルールもある。
- 公民が2つ以上異なっていると、このボーナスは発生しない
- 初期保有の5つの公民はボーナス対象とならない
- 奴隷制 (slavery) もボーナス対象にならないようだ
しかし、AI指導者の好む公民(シヴィロペディアに記載がある)を採用したうえで、そのAI文明が採用しているほかの公民も採用すると、この外交ボーナスが発生する。
- We care for brothers and sisters in the faith! (我々は信仰を同じくする同胞を庇護している)
通常の文明では、このボーナスは最大 +4 だが、一部の文明(イザベラやサラディンのような宗教的な指導者でしばしば)では、このボーナスは +7 まで到達することもある。
対象国とプレイヤーが、出会ってから同じ宗教を国教とした期間が長ければ長いほど、このボーナスは大きくなる。どちらかいっぽうが国教を変更すると、このボーナスは失われ、もう一方が同じ宗教に改宗した時点で、ふたたび +1 からカウントがはじまる(だが、上昇のスピードは以前より速いように思える)。
あたらしい宗教を発見した文明は、すべての都市に新宗教が行き渡っていない場合であっても、新宗教へ改宗する傾向が強い。注意せよ。
- You have accepted ouer favorite civic/state religion! (貴国は我が国が寵愛する公民/国教を受け入れた)
AI文明がプレイヤーに公民や国教を変更するように要求してきた場合、受け入れるたびに +1 ボーナスがつく。受け入れたあとで変更を元に戻してもペナルティはない(ただし、国教や公民がAI文明と同じであることによるボーナスは失われる)。
We appreciate your suply of resources (我が国は貴国の資源提供に感謝する)
AI文明に贈り物として資源を提供していると、時の経過とともにこのボーナスがつく。ボーナスは +1 からはじまり、提供する資源の数や時間の経過に応じて +2 から +4 まで上昇する。
資源提供は、おそらく第三文明とのあいだに「我が国の敵との取引」によるペナルティを発生させるように思うが、確信はない。
- You have shared your technology with us. (貴国は我が国に技術をわけあたえてくれた)
AI文明に贈り物として技術を提供すると、この +1〜+4 ボーナスがつく。
技術提供は、おそらく第三文明とのあいだに「我が国の敵との取引」によるペナルティを発生させるように思うが、確信はない。
態度に対するペナルティ
- You are at war with us. (貴国は我が国と戦争状態にある)
プレイヤーとAI文明が戦争状態にある場合、このペナルティーが発生する。ペナルティは -8〜-3 の範囲をとり、和平を結んだ瞬間に消滅する。
- You have declared war upon us! (貴国はかつて我が国に宣戦した!)
プレイヤーがAI文明に宣戦するたびに、対象文明の態度に -3 のペナルティがつく。このペナルティは累加される。このルールを使えば、2つのAI文明に互い違いに宣戦させあうことによって、文明の関係を一気に悪化させることができる。
- You have negotiated a trade embargo against us. (貴国は我が国に対する通商停止を画策した)
プレイヤーが第三国とのあいだで通商停止の取引を結ぶたびに、対象国の態度に -1 のペナルティがつく。このペナルティは累加される。
- You have brought in a war ally. (貴国は我が国に戦争を持ちこんだ)
プレイヤーが第三国と取引して、第三国を対象国に宣戦させるたびに、対象国の態度に -1 のペナルティがつく。このペナルティは累加される。また、このペナルティはプレイヤー自身は対象国に対して宣戦していない場合にも適用される。
- You have declared war on our friend (貴国は我が国の友人に宣戦した)
プレイヤーがある国に宣戦するたびに、その国との関係が「満足」("pleased") 以上あるすべての文明で、態度に(私の観測によると、おそらく恒久的な)-1 のペナルティがある。このペナルティは累加される。
- You nuked us. (貴国は我が国を核攻撃した)
プレイヤーがある国をICBMで攻撃するたびに、対象国の態度に恒久的な -2のペナルティがつく。このペナルティは累加される。SDIが核を迎撃した場合でもこのペナルティが適用されるかどうかは不明。
- You nuked our friend. (貴国は我が国の友人を核攻撃した)
宣戦と同様に、プレイヤーがある国を核攻撃するたびに、対象となった国の友好国の態度に -1 のペナルティがつく。このペナルティは累加される。
- Your state religion isnt ouer state religion! (貴国と我が国は国教が異なる)
プレイヤー文明とAI文明の国教が長い間異なる場合、このペナルティがつく。このペナルティは、通常の文明では -4 まで、イザベラのような一部の文明では -7 まで到達する。
国境は異なるものの、対象国の宗教がプレイヤー文明の都市に広く布教されている場合、このペナルティが -1 に留まることもある。
- You refused to ... (貴国は〜を拒否した)
このペナルティには、
- 我が国に対する戦争の助力を
- 〜への通商停止を
- 〜への改宗を
- われらが愛する〜という公民の採用を
- 助力を/貢物を
などの種類がある。このペナルティは累加される。
- You have signed a defensive pact with someone else. (貴国は第三国と防衛協定を締結した)
このペナルティは、プレイヤーが第三文明との間に防衛協定を締結するたびに発生する。このペナルティは累加されるが、防衛協定が消滅した時点で消滅する。(おそらく、巨大な防衛協定網の締結を阻止するためのペナルティだろう)
- You are ouer neighbour. (貴国と我が国は国境を接している)
このペナルティは -1 から -4 の範囲を取る。このペナルティは、国境を接しあう文明間で、どちらかの国境が拡張して、もう一方の国境を押し込めた場合に発生する。国境に隣接する都市があるだけでは発生しない。
-4 のペナルティが発生するのは、複数の地点で国境が接しあっている場合のみで、1つの接触で発生するペナルティは -1 または -2 である。国境が接しあわなくなると、このペナルティは消滅するようだ。
- You have traded with our worst enemies. (貴国は我が国にとって最悪の敵と取引している)
このペナルティは、プレイヤー文明が、対象国との関係が「不快」("annoyed") または「激怒」("furious") である第三文明と交易している場合に発生する。おおきな技術などを交換すると、このペナルティは -4 にまで到達する。時間の経過とともに、このペナルティは減少してゆく。
- you have made an arrogant demand! (貴国の要求は傲慢きわまりない)
態度が「用心深い」(cautious) 以下である文明になにかを要求するたびに、この恒久的な -1 ペナルティが発生する。このペナルティは要求の受け入れ如何に関係なく発生し、累加される。
私の観測によると、ガンジー相手ではこのペナルティは発生しないようだ。
- You have razed ouer city! (貴国は我が国の都市を蹂躙した)
プレイヤーが占領した都市を破壊するたびに、この恒久的な -2 ペナルティが発生する。このペナルティは累加される。通常、このペナルティは都市の所有国に発生するが、たとえば、日本がアメリカから奪った都市を中国が破壊した場合、日本とアメリカ両方で、中国に対する態度に -2 のペナルティがつく。
- You have razed the holy city! (貴国は我らが聖都を破壊した)
プレイヤーがある宗教の聖都を破壊すると、その宗教を国教とするすべての都市で、態度に -2 のペナルティがつく。文明が国教を変更した場合にこのペナルティが消滅するか否かは定かではない。

